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和歌山県指定無形民俗文化財 『クエ祭』
和歌山県指定史跡文化財 『弁財天山古墳』
● 奇祭『クエ祭』
(くえまつり)
| クエ祭は、豊漁を祈願して行われる秋祭りで、起源ははっきりとしませんが、江戸時代から続く由緒ある祭です。 10月の第1日曜日が本祭で、当屋衆と若衆がクエ御輿を奪い合ってもみ合う「クエ押し」が、この祭りの最大の見ものです。 祭は、笙(ショウ)、篳篥(ヒチリキ)を奏す楽人を先頭に、参拝行列がその年の祭りの代表を務める「神置き」の家から出発して神社へ向かい、その後から杉丸太に大きな塩干ししたクエをくくりつけたクエ御輿と樽御輿が練り歩きながら続きます。 見ものの「クエ押し」とは、クエ御輿を担ぐ若衆と、当屋衆とがクエ御輿を奪い合うもので、鳥居下の道路や石段上で猛烈な争いが繰り返され、中には海に投げ込まれる者も出ます。このもみあいは延々3時間にも及び、汗と水と土でクエもどろんこになって、クエもちぎれちぎれになってようやく奉納されます。 「クエ押し」の奇習もさることながら、上座・当屋の制度、供物、「お毒味」儀式、七度半使い、常に神官と同格に僧侶が参加することなど、古くからの祭の形態が今も厳然と守られていることは、民俗学的に注目すべき点であり、和歌山県の無形民俗文化財に指定されています。 |
● 弁財天山古墳(弁天山古墳:向山4号墳)
(べざいてんやまこふん)
| 弁財天山古墳は、日高町荊木の向山丘陵に所在し、8基ある古墳群の内の1つです。 和歌山県の史跡に指定されており、登録上は向山4号墳・弁天山古墳となっているが、日高町では「弁財天山古墳」としています。 この古墳は、昭和2年、畑の開墾中に発見され、すぐに調査が行われて、両袖の横穴式石室をもつ円墳であり、玄室内には緑泥片岩(りょくでいへんがん)による区画を有することが報告されました。また、玄室内からは須恵器・土師器・鉄鏃等、周囲からは埴輪の出土が確認されています。 その後、平成12年度に測量調査、平成13年度に再度発掘調査が行われました。 平成13年度の発掘調査により、この古墳は直径約13mの円墳であることがわかりました。 そして、石室は両袖式の横穴式石室であり、玄室内には緑泥片岩による2つの屍床(ししょう)が造り付けられていることが確認されました。 また、造り直しによって、羨道(せんどう)が途中で屈折しているという特異な状況が確認されるとともに、墓道についても2時期のものが確認されています。 出土遺物としては、玄室内で須恵器・土師器・製塩土器が出土したほか、馬具等の鉄製品の破片が多数出土しました。墓道・墳丘裾からは、須恵器のほか、須恵質・土師質の埴輪片が出土しています。 これらの遺物から、この古墳は6世紀前半に築造され、6世紀ないしは7世紀初頭まで追葬がなされたものと考えられます。 また、屍床及び閉塞石には、日高地方では産出しない緑泥片岩が用いられていることから、被葬者は紀北の紀ノ川筋とつながりを有した人物であったものと考えられるようです。 |
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